
みなさんは家具を選ぶ時、どんな点を重視しますか?
お気に入りのデザインや色で選んだ家具が、家に置いてみると、なんだかしっくりこない。そんな経験をされたことはありませんか?
お部屋のイメージは、洋服のコーディネートと同じで、物の組み合わせによって、雰囲気もまったく異なってきます。スーツにスニーカーを合わせることがおかしく思うように、雰囲気の違うアイテムの組み合わせは、統一感がなく、チグハグした印象の部屋になってしまいます。
そこで重要なのが、自分好みのインテリアテイスト(=雰囲気)をはっきり決めるということ。アイテムを選ぶ際には、どんなに気に入ったデザインでも、選んだテイストに合うかどうかじっくり検討することが失敗しない部屋つくりのためには大切なことです。
そこで、この記事では、今人気の高いインテリアテイストをまとめてみました。
おすすめのインテリアスタイル
ナチュラル家具スタイル

暖かみのある優しい色合いと素朴な素材感が特徴のナチュラルスタイルは、インテリアスタイルの中では定番中の定番。その温もりある雰囲気に人は知らず知らずに吸い寄せられるのか、人気に衰えがありません。
また、ナチュラルスタイルの空間は、お部屋広々スッキリ効果も大。ただしブラウンをベースにした色合い一辺倒で部屋をまとめすぎてしまうと、かえってぼやけて圧迫された印象になってしまうことも。差し色としてオフホワイトやライトブルーの色を小物やカーテンなどでプラスすることで部屋全体が引き締まった印象になります。
最近では、とあるタレントさんやモデルさんのお部屋をお手本に、ユーズド家具とグリーンを上手に取り入れたナチュラルスタイルが人気となっています。
カントリー家具スタイル

カントリーといえば、かわいらしいカントリー雑貨でおなじみ。飾り気のない、素朴なイメージのカントリースタイルは、温もりたっぷりの木製家具がベース。味付けにパッチワークやチェック柄のファブリックを使うと、ここはもうアメリカやフランスの片田舎!?最近は、南仏プロヴァンス風の住宅デザインの人気から、カントリースタイルが最注目されています。
モダン家具スタイル

クールな印象のモダンスタイルは、男性が好むインテリアスタイルの定番といってもいいほど、男前なインテリアスタイル。部屋全体はシックなカラー、直線的なフォルムの家具で統一するのがモダンスタイルの特徴です。
このスタイルの今の旬は、モダンスタイルプラスのお部屋つくり。北欧モダン、ミッドセンチュリーモダン、ジャパニーズモダン・・・とモダンをベースにしたミックススタイルが人気を集めています。モダンスタイルをベースと考えてお部屋作りをすると、例えば異素材の組み合わせでも、なぜだかしっくりくるから不思議です。
北欧モダン家具スタイル

数年前から日本では北欧スタイルブーム。ナチュラルな白木の家具に、指し色で鮮やかな原色を用い、大柄のファブリックや小物を使ったスタイリングは、爽やかな印象のスタイルです。人気の中心はやはり女性ですね。小物を買い集め、どう飾ろうかと考えるのはやっぱり楽しいことですよね
基本的にはナチュラル、ホワイト色で統一することで、失敗の少ないスタイルだと思います。さらに、グッと北欧テイストに近づける為のお勧めのアイテムは、ファブリックパネル。北欧調の布を大きめのパネルに貼り、家具の上や壁に掛けるだけでOK。とっても手軽で、飾ってみると予想以上のアクセント効果ですよ。
クラシック家具スタイル

格調高いツヤツヤ塗装のキャビネットにガブリオールレッグ(猫脚)の装飾椅子、窓辺にはデコレーションが施されたスタイルカーテン、足元には落ち着いた色調のカーペットが敷き詰められていて、そこに登場するのはマリーアントワネット・・・??イメージで浮かぶクラッシックスタイルは、“ベルサイユのバラ”の世界でしょうか
クラシックスタイルはルネッサンス、バロック、ロココなどのヨーロッパの伝統的なスタイルがベースとなります。美しさのある優雅なインテリアスタイルです。
ミッドセンチュリーモダン家具スタイル

デザイナーズ家具の人気から火がついた、ミッドセンチュリーモダンスタイル。発祥は1950年前後にアメリカが中心となっています。
このスタイルのポイントは、「新素材」。薄い木の板を重ねた“プライウッド”やプラスチックにガラス繊維を混ぜた“グラスファイバー”などの素材を多用しています。木部の色も、明るいナチュラルよりダークカラーが◎。オーガニックデザインと呼ばれる曲線を活かした家具と大柄模様のファブリックが、気持ちを元気してくれる効果大!?
ミニマムスタイル・シンプルクリアスタイル

最小量。ミニマムスタイルのイメージは、まさに「ホテルの一室」。ごちゃごちゃした生活感のないシンプルな暮らし方は、誰でも一度は憧れちゃいます。けれどなかなか現実は、そうはいかない。
このスタイルのこだわりは、部屋にモノを多く置かないこと。必要最小限に生活雑貨はとどめ、家具は直線的なデザインのもの、部屋全体の色数は絞る。そしてこまごましたモノを一手にしまえちゃう扉付き収納家具、目隠しのパティーションを用意すれば、きっと、多少ものぐさな人でも憧れホテルスタイルの完成です!
アジアン家具スタイル

リゾート感があり、癒し効果が高いアジアンテイストルーム。日本人にとって馴染み深い籐、竹、麻の自然素材が人の心を落ち着かせ、高さを抑えたスタイリング、グリーン、照明などがなごみ空間を演出してくれます。
若い人にとても人気があるアジアンスタイルは、定番として定着しつつあります。そのスタイリングは、バリ、インドネシアなどのエスニックな雰囲気がメイン。日本、中国、韓国の伝統的な家具をプラスしたミックススタイルも今注目されています。
ロマンチックスタイル・ガーリースタイル

家具のデザインはクラッシックと似ていてヨーロピアン調。その中に花柄、フリル、レースなどのファブリックをあしらい、フェミニンなイメージに仕上げる、女性好みのテイスト。カラーは白の他、淡いピンクなどのパステルカラーで統一することで、よりやさしいイメージに。外国映画に出てくる少女の部屋が理想スタイルですね。
おすすめの癒し・落ち着くコーディネート方法
和の良さ「低さ」を取りいれる

「ホッ」とした気分を味わえるとき。例えば、お風呂に入ったその一瞬。例えば、懐かしいなぁと感じるモノにであったとき。例えば木の香りがほのかにする場所。例えば、畳の和室にゴロンと大の字で寝転んでみたとき。と、ちょっと強引かもしれませんが、和の感じってなんだか心落ち着きませんか? そこで、現代のインテリアスタイルに、日本人の慣れ親しんできた和の感覚をプラスしたインテリアはどうでしょうか?和の良いところはその「低さ」にあると思います。暮らしの目線を今よりも少し下げてみることで空間に「ゆったり」感が生まれます。
家具インテリアの高さを低く揃えて開放的に

同じ面積の部屋でも、目線の位置で広さの感じ方はまったく違います。低い位置から見れば、狭くて天井の低い部屋でも広々と見えてしまうのです。また、家具も座面高の低い椅子やソファー、テレビやオーディオなどの収納家具も高さを押さえて配置してすることで床に座ったとき、圧迫されません。壁も低い家具にすることで大きく空くため開放感を与えてくれます。天井をより高く見せるには、カーテンや空いた壁の飾りにストライプなどの縦のラインを配してみると効果的ですよ!
床に近い生活でくつろぐ、安らぐ

床に近い暮らしは、くつろぎのカタチの可能性が広がります。座って脚を伸ばしたり、のびのびしたり、膝を抱えて座ってみたり。気軽に使えるフロアクッションで、ゴロゴロと心ゆくまで寝転んでみることも♪
床は、座布団・座椅子・クッションを置くだけで、どこでも座面となり、気軽に移動することができる気軽さがあります。ソファーも座面の高さが低いもの選ぶとくつろぎ感もアップします。
全体の高さを抑えたスタイリングだからこそ、奥行きゆったりのソファーも圧迫感なく置くことができます。ソファーの上で横になってお昼寝するのにも座面が広いと窮屈せずにびのびくつろげますよね!
また、低いソファーだからこその利点も。座面が低いことで床座の人との目線の高さも近くなるので、会話しやすくなるのもポイントです。
座布団や座椅子で少人数から大人数まで

お客様をリビングでおもてなし。そんな時も床座を取り入れることで、人数を気にする心配も少なくなるのではないでしょうか。来客に備えて用意するのは、座布団や座椅子。どちらも使わない時は、スペースをとらずに収納できるところが魅力的です。好きな場所で思い思いのくつろぎスタイルでリラックス!
「自然」を室内に取りいれる

インテリアの中での自然といえば、観葉植物やフラワーアレンジメントなどが挙げられます。また、外とのつながりである窓は、一番部屋の中でも視線が集まりやすいポイントでもあります。
部屋の入り口からの視線の通り道を遮らない家具の配置と窓周りをスッキリとまとめることにより、より開放的な印象になります。
また、家具の素材も天然木や綿、麻などの自然材料で仕上げられているインテリアアイテムには温もりを感じますよね!例えば、自然素材の代表とも言えるのがアジアンテイストの家具。東南アジアのジンジンと照りつける太陽、高温多湿の気候、深いジャングルで育った自然素材でつくられた家具は、温もり感たっぷりのやさしい印象です。
アジアン家具でまとめられた空間は、心落ち着かせるヒーリング効果があります。
癒されるお部屋のGOODカラーは?

病院や教育施設などでは、アイボリー色を基調に、淡いグリーンやパステルピンク色を指し色に使った空間をよく見かけると思いませんか?
その理由には、グリーンとピンクに他の色よりも高いリラックス効果があると言われているからなのです。
落ち着きとやすらぎを感じさせる色グリーンには、安定感や平常心を取り戻す効果があると言われています。
また、幸せとリラックスを促してくれる色ピンクは、内分泌線のアドレナリンの分泌を促進させるため、心や体の筋肉をリラックスさせてくれ、心身の働きをスローダウンさせてくれる効果があると言われています。
カラーコーディネート -そのお部屋、センス良く見える理由はカラーバランスにあり-
インテリアの分野に関わらず、デザイナーさん、スタイリストさんなど、色の基本を知っているプロのコーディネートは、やはりセンスの良さを感じますよね。人気スタイリストの手にかかれば、テレビのタレントさんも、いつもよりキレイに見えたり、ほっそりとやせて見えたり。はたまた、お部屋改造などのテレビ番組では、プロの手に掛かってコーディネートされた我が部屋を見て、家主も感激。同じお部屋でも、ビフォーとアフターでは、部屋の大きさが変わってしまったのでは!?と錯覚してしまうほどの変わりぶりです。
そんなプロ仕上げの空間がセンスよく見える理由は、お金を多く掛けていること?それとも生活感がないから?いえいえ!それだけの理由ではありません。その部屋がセンス良く見える理由、それは色のバランスの良さにあると思います。例えば、どこのお宅でも物が比較的多いキッチンスペース。雑然とした印象を受ける家もあれば、スッキリ見えるお宅もありますよね。当然、これにはきちんと整理整頓がされていることも印象を左右しますが、後者のお宅の方は、きっと色のバランスも考えて、キッチンアイテム選びをしているのだろうと思います。食事もバランス良く食べなければ栄養が偏ってしまうように、インテリアでも片寄りないカラーの配分が大切なのです。そこで、インテリアのカラーバランスを考える上でのちょっとしたヒント(!?)をご紹介します。
お部屋のチェック10ポイント



お部屋をこうしよう、ああしようとイメージすることって楽 しいですよね。特に、何にも置いていない新居では理想空間への思いはつきません。
「ソファーはココかな、じゃテーブルはこのあたりにして、テレビは・・・」と次から次へとイメージがムクムク湧いてきちゃいませんか!? そうすると頭の中には、おのずと家具のレイアウトイメージが固まっているはずです。
そこで必須アイテム、メジャーと筆記用具。家具を購入する前に、新居をくまなくチェックしてみてください。寸法チェックは、家具選びやお部屋のコーディネートを考えることより、ちょっと面倒くさくて、「ま、いっか!きっと大丈夫でしょ」と怠けてしまいがちなのですが、この地道な作業が住み始めてから後悔しない家具選びのためにけっこう大切なことだったりします。
こちらでは、サイズチェックの時の注意ポイントを10個ご紹介しようと思います。
家具を長持ちさせるコツ -家具を置いてはいけないNGスペーズって?-
家具サイズの見方 -家具選びの基本はサイズに有り!-

欲しい家具が見つかったら、サイズチェックはぬかりなく。
できるだけ家具を置こうと考えている場所にメジャーを使って、「この位の大きさなのかぁ」と事前に確認をしてみると、サイズでの失敗が少なくなります。家具の場合、部屋に置いてみると思っていたより大きいと感じる方がほとんどのようです。届いてみたら、意外な大きさにビックリ!逆に小さすぎる家具は、のちのちに収納が足りなくなったり、必要な人数が補えなくなってしまうこともありますよね。買い足しや買い換えの余計な出費と、さらには部屋をかえって狭くしてしまうことにもなっちゃいます。
丁度良い大きさを見極めることはなかなか大変ですが、部屋を広く見せるためには“大きからず小さからず”のピッタリ家具を置くこと一番なのです。
ベッド選びの基本
“人間は人生の3分の1寝ている。”昔からよく耳にするこの言葉に、「本当にそんなに眠っているの?」と疑いをもち、「いやいやそんなには…」 と否定してしまうのは私だけでしょうか。(=
=;) けれども1日あたりで計算すると8時間。そう聞くと不思議と納得しちゃいます。そういえば、お休みの日の楽しみ、名づけて“寝だめ”の1?時間を考えると、人生の3分の1以上寝ているのかもしれませんね。
だからこそ、ベッドは私たちの毎日にとって大切なパートナー。1日の疲れを癒すと共に、頭も体も明日へとリセットしてくれる大切な場所です。
そのベッド選び、いざ1つに絞りこんでいくとなると、他の家具より選ぶのが難しいという声。ベッド選びって、まずはサイズを決めて、マットレスはどれがいいかなぁ、そしてフレームのデザインはコレにして、それにしてもこのサイズちゃんと部屋に入るのかなぁぁ・・・と確認して決めていかなければならないことが多いですからね。
そこで今回は、モワモワァと頭に描いたmyベッドイメージを具体化していくためのベッド選びの基本をお伝えしたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。インテリアテイストといってもさまざまな種類やコーディネート方法がありますね。
もし、どれもこれも気になって1つに絞り込めない!という方は、
- どうしても譲れないお気に入りインテリア家具に合わせた選び方。
- 今ある家具に合わせてテイストを絞る。
- 模様替えが好きな方は、多くのテイストに合わせやすいインテリア家具を選ぶ。
- ベースとなるテイストを一つ決め、小物などで異テイストをミックスする。
- 異テイストの組み合わせでも色を統一してみる。(木部のカラー、ファブリックの色など)
など条件面やライフスタイルから考えてみることも手掛かりになります。理想のスタイルを見つけて素敵なお部屋生活を満喫しましょう。