快眠のための寝具選びはマットレスから!おすすめのメーカーや選び方のポイントを解説!

この記事のポイント

  • マットレスは、寝姿勢をサポートし、体圧を分散させる役割を果たします。適切なマットレスは硬さとクッション性のバランスを持ち、快適な睡眠を提供します。
  • マットレス選びには反発性やコイルの種類の違いなどを検討するといいでしょう。
  • マットレスを長持ちさせるために、湿気対策や表と裏の使い分け、ベッドパッドの使用、ダニやホコリの掃除などを心掛けましょう。
  • マットレスをお得に買うならアウトレットなどセールやイベントがおすすめです。

快適な睡眠のためにマットレスにこだわろう

マットレスは選び方次第で、睡眠の質が上がります。寝苦しさを感じている人や、寝起きがすっきりしない人は、マットレスに原因があるかもしれません。睡眠とマットレスの関係について理解したうえでマットレスを買い替えると、心地よく眠れるでしょう。

体を横たえるマットレスは、寝苦しさや寝起きの感覚に直接関わります。睡眠中の睡眠環境をよく保てるものを選びましょう。寝返りしたとき、自分の体に合うものでなければ、自然な寝返りを打てません。

寝返りをきちんと打てているかは、睡眠中であるため気づきにくいもの。 寝返りがしにくい、何度も寝返りを打つようであれば、マットレスが体に合っていないと考えられます。

人は自然な寝姿を取ると、寝返りも適切な回数にりやすいのです。マットレスを使用するのなら、体に合うものを選びましょう。そのためには、マットレスの役割を知ることが重要です。

マットレスの役割

マットレスは、「寝姿勢をよくする」、「体圧を分散させる」という役割をもっています。適切なマットレスを選ぶと、自ずとその2つを実感できます。

寝姿勢を支える

寝姿勢は、睡眠の質に関係する大切な要素です。人間は立っているとき、まっすぐではなく背骨がSの字になっています。これが人間にとってもっとも自然でリラックスした体勢で、睡眠時でもS字を保つことが理想的です。背骨がS字の状態の寝姿勢になれると体に負担が少なく、眠りやすくなります。

寝具メーカーではこのS字に注目し、S字のまま寝姿勢を保てる寝具を研究・開発しています。マットレスでもその研究は行なわれ、理想的な寝姿勢を支えるためさまざまな工夫がされた商品が開発されています。

S字を支えるためには「寝具に体が沈み込みすぎず、硬めのものが良い」という意見が主流になっており、それは多くのマットレスでも反映されています。

仰向けで寝ているときだけではなく、横向きになったときの寝姿勢をサポートできる製品も販売されています。

体圧を分散させる

人間が体を横たえたとき、体の重い部分に圧がかることを体圧といいます。体圧が集中している場所には負荷が生じるため、自然な寝姿勢がとれません。集中した体圧を分散する役割を果たすのがマットレスです。

寝姿勢を支えるマットレスは、体が沈み込みすぎない硬めのものが良いとされますが、体圧を分散させるマットレスは必ずしもそうではありません。硬いマットレスは体圧が集中する部分を圧迫し、体圧の分散を妨げてしまいます。

体圧を分散させるためには、適度なクッション性があり、体圧を集中させずにバランスよく分散させる機能をもつマットレスが必要です。そのため「寝姿勢のためには硬めのマットレス、体圧の分散にはクッション性」と、同時に逆の性質が必要になります。

マットレスのクッションが柔らかすぎると、S字の寝姿勢が保ちにくくなります。体圧が集中する部分がクッションに沈みすぎると、必要以上に負担がかかり、腰痛や肩こりを招いてしまうでしょう。起床時の腰痛は、体圧が集中するお尻の部分が過度に沈み、圧力がかかってしまうことが原因です。

反対に、硬いマットレスでは体圧の分散がバランスよく行なえず、不調や痛みにつながり、体圧がかかる部分が痛くなってしまうのです。寝返りにもマットレスは大きく影響しますが、寝返りは血行の促進や体温調節を行なう大切な動きです。柔らかすぎるとうまく寝返りが打てず、体に悪影響を及ぼす可能性があります。硬すぎると必要以上に寝返りを打ち、寝心地の良さが軽減します。

「適度なクッション性と硬さがあり、寝姿勢を適切に支えられ、体圧をバランスよく分散させる」性能をもつマットレスが必要なのです。

マットレス選びのポイント

マットレス選びのポイント

ここからは、マットレスを選ぶときにチェックしておきたいポイントを紹介します。

マットレスに使われているパーツやほかの条件も考慮しましょう。

高反発・低反発マットレス

マットレスの種類には、高反発と低反発があります。

1 高反発マットレス

高反発マットレスという名称から、「跳ね返す力が強く、硬い寝心地なのでは?」と思いやすいのですが、実際にはとても硬いわけではありません。

体が沈み込まずに反発する(跳ね返す)力が強いことを高反発といい、跳ね返す力を重視して作られたものが高反発マットレスです。沈み込まないため寝姿勢を支えやすい特徴があり、適切な回数の寝返りをスムーズに打てます。

また、高品質な高反発マットレスは体圧の分散性にも優れています。体圧がかかりやすい部位への圧が減り、負担が少ない状態になります。

さらに、通気性が良いため、汗をかきマットレスが蒸れやすい夏でも心地よく眠りやすいことも特徴です。一方、通気性のよさによって、冷え込む冬場に寒さを感じやすいため、毛布などのほかの寝具で温かさを調節しましょう。

2 低反発マットレス

低反発マットレスは柔らかく、適度に体が沈み込む性質をもちます。
ぴったりとしたフィット感があるため、包み込まれるような感触があるともいわれています。ふかふかの布団で眠りたいけど、体の負担が心配な人は、低反発マットレスの適度な柔らかさがおすすめです。

「柔らかいぶん、体圧を分散させにくいのでは?」という印象を持っている方がいるかもしれません。

これは、高品質な低反発マットレスであれば、その心配はありません。優れた体圧の分散性があり、理想的な寝姿勢を支えます。

ただ、低反発マットレスが最優先にしていることは「適度な柔らかさ」であるため、柔らかすぎて体が沈み込み「寝返りを打ちにくい」という人もいます。高反発マットレスと比較すると、通気性が物足りず、蒸れやすく、夏には暑さを感じることもあるでしょう。

高反発、低反発のマットレスはそれぞれメリット・デメリットがあります。そのため、睡眠環境、体の悩み、好みで選びましょう。

スプリングコイルの種類

マットレスは、スプリングコイルを用いているものが一般的です。スプリングコイルとは、らせん状になったバネのことでマットレスの性能を左右します。

このバネの力加減で体を跳ね返す力、包み込む力をコントロールしています。これらの力のコントロールは、スプリングコイルの種類によって異なるのです。

スプリングコイルの種類は、大きく分けて3種類あります。コイルの特徴でマットレスの寝心地が変わるため、スプリングコイルタイプのマットレスを選ぶときは、種類や特徴に注目しましょう。

ボンネルコイル

ボンネルコイルとは、独立した鋼線のバネを横に連結させたタイプです。連結したボンネルコイルが面となり、寝姿勢を支えます。

寝心地は硬く、寝返りを打ちやすいメリットがあり、沈み込みすぎない寝心地を求めている人におすすめです。また、通気性がよく耐久性は高いといえます。

しかし、乗ったときの横揺れが大きいため、複数人で寝るときに不便を感じてしまうでしょう。また、体圧の分散性が低く、体とマットレスの間に空間ができやすい一面があります。そのため、体圧が集中する部分に負担がかかる可能性もあるでしょう。

ポケットコイル

ポケットコイルとは、コイルのひとつひとつを小さな不織布の袋に入れ、それを敷き詰めたものがポケットコイルマットレスです。独立したコイルが複数の点で体を支える仕組みで、体へのフィット性が高く、体圧の分散性に優れています。

使用時の横揺れが少ないため、お子さんやご家族と一緒に、大きなベッドやマットレスで使用するシーンに適しています。デメリットは、バネが不織布の袋に入っているため、通気性があまりよくないことです。蒸れやすいため、夏場は使いにくさを感じるかもしれません。

高密度連続スプリング

高密度連続スプリングとは、1本の鋼線を編み上げ、面を作ったもので、このスプリングを使ったマットレスを高密度連続スプリングマットレスとよびます。日本人の寝姿勢を追求した、寝具メーカー「フランスベッド」によって開発されました。

編み上げられた面は寝姿勢を支え、同時に優れた体圧の分散性を誇ります。通気性が良いため蒸れにくく断熱性もあるため、暑さ寒さに対応可能です。

しかし、ほかマットレスと比較して高価であるため、価格面でデメリットを感じる人がいるかもしれません。

サイズ

ベッドサイズ

マットレスの使い方によりますが、ベッドに敷いて使うのであれば、ベッドサイズに合う大きさを選ぶことが基本です。床に直接置いて使う場合には、部屋の広さを考慮してみましょう。狭い部屋に大きすぎるマットレスを置くと、部屋が圧迫されてしまいます。

また、マットレスは大型家具に分類されるため、引っ越し・購入時の運び込みや、買い替えで捨てるとき、どう持ち運ぶか想定して選ぶこともポイントです。

メーカーによって多少の差異はあるものの、マットレスのサイズの分類は以下のようになります。

  • シングルサイズ:97×195cm
  • セミダブルサイズ:120×195cm
  • ダブルサイズ:140×195cm
  • クイーンサイズ:160×195cm
  • キングサイズ:180cm×195cm

通気性・乾燥性など衛生面

寝姿勢や体圧の分散性も重要ですが、通気性・乾燥性・衛生面も重視したいポイントです。

通気性が悪いと蒸れやすく、とくに汗をかきやすい夏は、マットレスや体がベタついて不快に感じる人もいると思います。また、乾燥性が悪いとマットレス内の湿気でカビやダニが発生するなど、不衛生な状態になるでしょう。

マットレスは重いうえにサイズが大きいため、洗濯機での丸洗いや敷布団のような日干しができない製品が多い傾向にあります。ベッドシーツを敷いたり、定期的にマットレス自体に掃除機をかけたりと、小まめな手入れを心がけることが必要です。

ただし、衛生面のデメリットは、補助寝具である程度カバーできます。防ダニ・防菌加工が施された合成繊維のシーツや敷きパッド、毛布の使用や、汗を吸いやすい綿性の敷きパッドを併せて使用してみてください。

寝心地

マットレス選びにはさまざまなポイントがありますが、寝心地がとくに重要です。高機能なマットレスであっても、寝心地が良くなければ快適に眠れません。

購入前に、マットレス単体の寝心地をチェックする機会は少ないものですが、直営店や寝具専門店で試してみましょう。

おすすめのマットレスメーカー

寝具メーカーの中でも、マットレスに力を入れているメーカーを紹介します。日本では、フランスベッド、シモンズなどが有名です。

フランスベッド

前身となる双葉製作所を1949年に創立し、1961年にフランスベッドへ商号変更しました。フランスベッドはこれまで約3,000万台以上のベッドを販売しており、個人向け、企業向けともに多くの分野で優れた寝具を手掛けています。

ベッド本体が主軸の寝具メーカーですが、マットレスの開発にも尽力しています。「高密度連続スプリングマットレス」はフランスベッドが研究を重ね、開発した優れたマットレスで、高い機能を備え良質な睡眠を実現するでしょう。

高密度連続スプリングマットレスでは、多くの種類を展開しています。防ダニ・防菌加工を施したタイプや高反発・低反発ウレタンタイプ、顧客の年代に沿ったライフスタイルに合わせたタイプを製造しています。

最近では「プロウォール(PRO・WALL)」が注目されています。フランスベッドが開発した機能のひとつで、マットレスの使いやすさや眠り心地が向上していることがポイントです。

従来のマットレスは、端に寄ると圧力で沈み込みすぎて、ベッドから落下してしまう心配があったため、中央に横たわる必要がありました。プロウォールは特殊ウレタン製でマットレスの端を強化し、どの場所で寝ても快適に眠れるように進化したのです。

また、極上の寝心地を体感したいなら、「ザ・フランスベッド」が最適。フランスベッドの技術をふんだんに盛り込み、熟練の職人が仕上げる最高級マットレスです。スプリングを3段に重ね、体圧分散と耐久性のバランスを高めています。睡眠の質を高めたい人にとって憧れの逸品です。

シモンズ

シモンズはアメリカの寝具メーカーを親会社としていましたが、現在は独立し、日本で高機能・高級なマットレスを主軸に製造をしています。

マットレスなどの寝具は家庭用だけではなく、大手のホテルでも導入されています。ホテルでシモンズのマットレスを使用して、寝心地のよさを実感すると、「自宅でも使ってみたい」という人もいるほどです。

ベストセラーとなっている「ゴールデンバリュー」は適度な硬さで、ほど良いクッション性を保ちます。寝姿勢の保持と、体圧の分散性のどちらも期待できるでしょう。

ポケットコイルマットレスの「ニューフィット」は、体にしっかりフィットすることが特徴です。寝姿勢を変えてもポケットコイルが柔らかく支えてくれるため、柔らかめの寝心地を求める人におすすめです。 硬めのマットレスが好きな人には「エクストラハード」がおすすめで、スプリングが非常に強く、張りのある質感を体験できます。クッション性も適度に保たれているため、背骨・腰への負担を軽減できるメリットがあり、腰痛対策として人気のある商品です。

上質な睡眠を求める人は、シモンズの中でもハイグレードな「リュクス」がおすすめです。サイズの違うポケットコイルや、湿度調節の役割を持つクッションなどで作られています。ふわふわの寝心地は、雲の上で寝ているような感覚になるといわれています。

昭和西川株式会社

通称「西川寝具」「西川ふとん」と呼ばれるメーカーの一つで、多くの方に選ばれています。

昭和西川株式会社は敷布団や掛け布団だけではなく、マットレスにも尽力しており、家庭で取り入れやすい機能のマットレスを提供しています。

「ツインフォームマットレス」は、表面と裏面で低反発・高反発のリバーシブルとなり、自分の好みや体調に合わせて使用できます。自分にはどちらのタイプが合っているのか迷っている人にもちょうど良いマットレスです。

「ツインフォームマットレス」の高反発面は、1,900個もの点をもち、体圧の分散性に優れています。反対側の低反発面は、体を包み込むような沈み方をしているため、どちらの面でも快適な眠りに導いてくれるでしょう。

マットレス本体は洗濯できませんが、側地は取り外して洗えるため衛生面でも安心です

一般的なマットレスは10kg、重ければ30kgになるものもありますが、ツインフォームマットレス本体の重さは5.8kgと軽量であるため、持ち運びもそれほど苦になりません。立てかけて空気に当てれば比較的簡単に通気性を高められます。

マットレスを長持ちさせる方法

お気に入りのマットレスを手に入れたら、できるだけ長く使いたいですね。ここでは、マットレスを長持ちさせる方法を紹介します。

湿気対策をする

マットレスのいちばんの敵は湿気です。天日干ししにくいマットレスは、敷布団のような手軽な対策はできませんが、可能な限り湿気を放出させましょう。

湿気対策としては、ベッドの上の使用がすすめられています。マットレスは床に置いても使用できますが、床からの湿気や寝汗が放出できないまま、汗が溜まりやすくおすすめできません。ベッドの上に置いて使用すれば、床から上がる湿気から遠ざけやすくなります。

表と裏、上と下を時折返しながら使う

マットレスは、体を置く部分が劣化しやすくなります。定期的に、表と裏、上と下を返しながら使うと、より長持ちしやすいでしょう。 ただ、マットレスの中には返せない商品もあるため、購入の際に確認してみてくださいね。

ベッドパッドをつける

ベッドパッドを敷くと、寝汗がマットレスに染み込みにくくなるため湿気対策には効果的です。また、ベッドパッドは洗濯できるため衛生面でも安心です。

ダニやホコリを小まめに掃除する

マットレスは、ダニやホコリに悩まされがちです。これらを放置すると、マットレスが痛んでしまう可能性があるため、小まめに掃除やお手入れを行ないましょう。市販のダニスプレーをマットレスにかけたあと、掃除機で除去する方法が効果的です。

しかし、布団叩きなどでマットレスを叩くことは控えましょう。周囲にダニやホコリが飛び散り、ハウスダストアレルギーが誘発されるため、適切な方法でお手入れをしてくださいね。

おすすめ&人気のマットレスをお得にゲットしたいならアウトレットなどセールやイベントに参加しましょう!

マットレスはさまざまな種類、機能、メーカーがあります。寝姿勢の保持や体圧の分散性など、選ぶときのポイントは人それぞれです。どのようなポイントを重視する場合でも、価格も重要な条件のひとつですよね。

購入したいマットレスをできるだけ安く手に入れたいのなら、アウトレットなどのセールやイベントに参加してみませんか?店舗でマットレスの実物を確かめられるため、専門知識をもつスタッフにその場で質問できます。快適な睡眠を手に入れたいのなら、一度参加してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

著者・監修 著者・監修:株式会社ヘヤゴト マーケティング本部 ヘヤゴト編集長
ヘヤゴト編集長 株式会社ヘヤゴト マーケティング本部

家具インテリア・寝具のWEBサイト「HEYAGOTO」「Seiloo」「Shopnavi」「MyGallery」「ヘヤゴトフリマ」を運営する株式会社ヘヤゴトの編集長。家具のプロとして、皆様の生活に役立つ情報を発信しております。

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